私の屁。
みやきさんの屁。
私の屁は臭く
みゆきさんの屁は音がでかい。
二人で議論した。
どっちの屁が果たして迷惑か?
みゆきさんは言う。
「それは臭い屁でしょう」
「それは違うな!」
みゆきさんは続ける。
「私はいつか毒ガス攻撃で死んでしまうわ!」
毒ガス?むごい事をおっしゃる方だ。
いいかね?俺の言い分を聞きなさい。
俺が居間でテレビを観ているとき君は台所でテレビの音をかき消すほどの屁を出すじゃないか?テレビが聞こえなくなる上に向こうで屁をやらかしやがったな!というとても不快な気持ちに俺はなるんだよ。じゃあ、立場を逆にして想像してみ?俺が台所。みゆきさんが居間でテレビを観ているとする。そこでいつものように俺が台所で屁をすかす。みゆきさんには屁の音も聞こえない。もちろん臭いも届かない。よって君には何も迷惑はかけてないんだよ。わかるかね?
それはよっくんの屁理屈よ。屁、理屈?うまいことおっしゃる妻だ。