サンタクロースはいるんだよ。
幼いときの遠い記憶をたどる。
サンタクロースは1回も来なかったっけ。
でもまわりの友達んちも来なかったから。
なんとも思わなかったし、
そもそもサンタクロースなんていなかったんだぁ!という
「気づき」すらなかったなぁ。
「クリスマス」の朝、枕元に願い通りのプレゼントが届いているのは、
テレビの中の夢物語だったけど、
特にめっちゃうらやましい!なんてそこまでは思わなかったし。
なんせ田舎だったからねえ。。。
でもイブの夜には白いケーキが食卓に毎年必ず。
毎年似たようなケーキで。チョコレートケーキなんて知らなかったし。
この白いケーキにのっかっている小さい板チョコも弟と半分こ。
ろうそくにも火をつけた。
唄? いやいや、唄はなかったなぁ。。。
田舎だもん。唄わない。
ろうそくの火を消した後、おやじが切り分けてくれて
食べたなぁ。。。生クリームのうまい事!
ケーキをうまそうに食べる2人の息子をおやじとおふくろは
どんな目で見ていたんだろう?
どんな思いで見ていたんだろう?
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それから何十年もたってから鈍感な私でもやっとわかった事がある。
サンタクロースってほんとはあのプレゼントを
届けてくれる白いひげのじいさんの事を言うんじゃなくて、
クリスマスイブの夜にこの世で一番
大切な人の事を優しく想う、切に願う「心」そのものが
「サンタクロース」なんだって事を。
思い起こせば子供の頃、気づかなかったけど
我が家にもサンタクロースは毎年来てたんだな。
ありがとう。