2013-10-27から1日間の記事一覧

鬼17

剣を抜き、仁王立ちの桃太郎に暗闇の中から、女の声が響いた。 「やめるのです。剣をおさめなさい。桃太郎。。。侍」「桃太郎侍じゃねえ! 誰だ? 姿を現せ! 邪の者かぁぁああ?」

鬼16

二人が村に着いた時には、日はどっぷり暮れていた。ぼろいほったて小屋の入り口の前で、浦島太郎は桃太郎に言った。「布団はひとつじゃよ! へんな事をしなければここに泊めてもいいぞ」こんな薄汚い小屋で誰が、安心して寝るれか?桃太郎は断った。こんなき…

鬼15

昔昔の事じゃった。おじいさんは山に芝刈りにおばあさんは川に洗濯に。川の上流から、大きい桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきたそうじゃ。その大きな桃をおばあさんは家に持ち帰り、おじいさんにその桃を切ってもらったら、あらびっくり!桃の中から元…

鬼14

日が暮れていく砂浜を歩く浦島太郎と桃太郎。「どこまで歩くんだよ?」桃太郎はたずねた。「村までだよ」「村はまだか?」「まだだよ」「あのさ、鬼なんだけど、この島で平和にみんなと仲良く暮らしてたんだろ?それがなぜ?」「だから、オレにはわからんっ…

鬼13

正樹はみんなに言った「みんな、島から出ていった鬼によって我らの美しい姫は汚れた魔術に堕ちたぁぁあああ!」茂樹も後に続いた。「そうだ!我らの姫は、魔術によってあの亀に姿を変えられたんじゃ!」美樹は小枝を手に「姿こそ違えど、我らが姫を足蹴にし…

鬼12

藪の中の7人の小人正樹秀樹茂樹貴樹美樹輝樹正樹が声をひそめてみんなに尋ねた。「おい!直樹がいないぞ!どこいった?」輝樹がまっさきに答えた「へい!兄貴! さっき桃太郎の連れの犬が直樹を、くわえて持っていきました!」「はあ?」

鬼11

「ところで、浦島太郎さんよ。竜宮城では何人くらいと?」「そ、そりゃぁ、おめえ。。。美女100人は下らなかったかな。。」「まじで。。 おれも行きてぇ!」 ******************** 鬼ヶ島を出て行ってしまった鬼と人質は、鬼ヶ島の近海…