かごしま④

f:id:pinokio19621004:20170916094035j:plain

ここにばあちゃんの家があった。

誰も住まなくなったので取り壊した。

井戸があった。鶏小屋があった。牛も1頭飼ってた。

家の裏には防空壕があった。取り壊すのに250万円かかった。

支払うためにおふくろが銀行に行くと騒ぎが起きたらしい。

窓口のおねえちゃんがおふくろに

「おばあちゃん、250万円は大金ですよ。失礼ですけど

何にお使いになられるのですか?」

振込詐欺に合っているのでは?と思われたらしい。

家の解体費用で必要なのでと何回も説明したのに信用してくれなかったらしい。

銀行が警察に連絡しておまわりさんもやってきた。

おまわりさんに何度も何度も説明してやっとわかってくれたとおふくろは

笑った。

f:id:pinokio19621004:20170916073716j:plain

次はおふくろ方の墓参りへ。そこまで20km弱あるので車で。

海岸線を車で向かう。

田舎なので対向車もめったに来ない。

途中で車を停めて写真撮影。

f:id:pinokio19621004:20170916115626j:plain

f:id:pinokio19621004:20170916115713j:plain

f:id:pinokio19621004:20170916115902j:plain

f:id:pinokio19621004:20170916120056j:plain

ちなみに5年前もやってきた。

結婚して1年目だったかな。。

f:id:pinokio19621004:20120101112048j:plain

f:id:pinokio19621004:20120101114600j:plain

東シナ海は白波立てど、ほんとに台風くるのかな?ってまだおだやかな感じでした。

母方の墓参りはお寺の納骨堂。もう10年以上前お墓からこの納骨堂へ移した。

線香を立て手を合わせじいちゃんばあちゃんに

「帰ってきたよ・・」と挨拶を。

私はこの小さな漁村で生まれた。

f:id:pinokio19621004:20170921020101j:plain

小学校1年までこの漁村で暮らした。

幼いころ天才だと言われていたらしい。

しかしある日、道路に飛び出し二人乗りのバイクにはねられ

頭を強打し、天才から凡才以下になったと

今では自分で悔しがっている。

幼稚園も小学校も中学校も高校ももうここにはなくなった。過疎である。

帰りの車の中で

おふくろが「お昼はかつおを食べに行きますか?」

みゆきさんが後部座席でニヤリと笑った。

不気味な笑顔がルームミラーに写った。

ついにこの時がやってきたか!と言いたげな顔をしてた。

f:id:pinokio19621004:20170916122438j:plain

f:id:pinokio19621004:20170916133516j:plain

帰省するたびにこの店にかつおを食べに行く。

食レポは⑤で!